奨学金申請の理由書の経済状況や家庭事情の書き方と例文


今から奨学金を申請する人に向けて、奨学金を申請するときの理由の書き方を紹介します。


奨学金の申請理由では、基本的には、「学費が足りないこと」をアピールします。

一人暮らしであれば、「生活費が足りないこと」もアピールしてもいいでしょう。


申請理由の実例

私の場合、日本学生支援機構の奨学金の応募で、次のように書きました。

昨今の不景気により、父の勤める会社の経営状態は悪化し、母のパート先の会社は来月に倒産します。

家族の収入が減少するため、今後、家族が一人暮らしの私に仕送りできる金額は月8万円程度が限界の見込みです。

このままでは、年間150万円以上かかる学費や生活費をまかなうことができないため、無事に大学を卒業できる見通しが立ちません。

そこで私は貴機構の奨学金により学費を工面したいと考えています。


ここでは、「・・・という家庭事情がある。」⇒「よって、学費・生活費が足りず、このままでは、無事に卒業できそうにない。」⇒「だから、奨学金が必要である」という流れで書いています。

みなさんが申請理由を書くときは、下にリストアップした代表的な申請理由を、いくつか選んで組み合わせて、家庭事情として書くことができます。


なお、参考までに、日本学生支援機構用の200字以内の例文を別の記事に掲載しています。



申請理由のリスト

家庭の収入が少ない,減少傾向である

『家庭の年収が、◯◯◯万と少なく、家庭の出費全体に占める教育費の負担が大きい』あるいは『年々、家庭の収入が少なくなってきており、家庭の出費全体に占める教育費の負担がどんどん大きくなってきている』という内容を書きます。

両親は共働きだったが、どちらかが働けなくなった

『両親のどちらかが解雇かいこされ、当分の間、収入が増やせる見込みがない』、
『母が長期の療養りょうようを必要とする病気を患ってしまい、両親は共働きをすることができなくなってしまい、当分の間、収入を増やせる見込みがない』、あるいは、
『母が祖父母の介護のため、会社を退社してしまい、両親は共働きをすることができなくなってしまい、当分の間、収入を増やせる見込みがない』という内容等を書きます。

親が借金を抱えている

『親が、借金の返済に追われているため、家計が苦しい』という内容等を書きます。

兄弟が多い

『兄弟が3人いるため、家計全体に占める教育費の割合が大きく負担になっている』という内容等を書きます。

一人暮らしである

『親元を離れて暮らしているので、家賃、食費、光熱費などの支払い金額が毎月◯◯万円もかかる』という内容等を書きます。

仕送りが少ない

『親からの仕送りが月3万円と少なく、生活にぎりぎりであるため、学費に回せる金額が少ない』という内容等を書きます。

親からの援助がない

『親からの援助が全くないため、自分で学費を払う必要があるが、学業に専念したいので、奨学金が必要である』という内容等を書きます。

アルバイトをする余裕がない

『資格試験に挑むため、学業に専念する必要があり、アルバイトをする時間的な余裕がない』、『講義が一日中あり、予習復習に時間を取られるため、アルバイトをすると学業がおろそかになる』という内容等を書きます。

親に負担をかけたくない

『親に金銭的な負担をかけたくない』という内容等を書きます。

教材費用や通学費用がかかる

『教材費用や通学費用などで年間30万円ほどかかり、4年間合計すると大きな出費になる』という内容等を書きます。

ちなみに、リストアップしたもの全てに共通しますが、「年収」、「仕送りの金額」、「家賃」など、金額がわかっているものについては、具体的な金額を書くと説得力が上がります。


なお、書くことが何も思いつかないという方のための例文も紹介します。



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